一級建築士事務所   林建築設計工房

 

 

 

 

熊本地震の調査ボランティア 2016.7.1

 

 僕自身、普段より、多くの皆さんに助けて頂いておりますので、僕のできることで、微力ではありますが、恩返しをしたいといつも思っています。先日、所属する協会に熊本地震の被害調査支援の要請があり、ボランティアとして参加募集がありましたので、熊本地震でご苦労されてる方々に僅かではありますが、協力したくて行って参りました。僕の所属する協会は日本建築家協会(JIA)です。地震調査に参加することは、僕自身の建築知識の向上にも繋がり、その知識を活用して、多くの皆さんに建築設計を通して、またお返しもできるので、気持ちの上では一石二鳥でもあります。


 熊本地震被害の二次調査に7月1日、一日だけでしたが、行ってきました。調査は5月から継続的に行われ、件数も多いので、まだ暫くは続くことと思われます。二次調査は罹災証明の発行に絡み、一次調査されたお宅で再調査の依頼があった建物を改めて調査するもので、調査は内部、外部全体に細かく点数で積み上げられ、全壊、大規模半壊、半壊、一部損壊を区分する判断根拠となります。専門員として、それぞれの判定をするのがJIAの仕事でした。調査は5人一組で行われ、判定員以外は行政の皆さんで、調査した嘉島町以外にも、静岡県、神奈川県、石川県など多く行政職員が参加されておりました。JIAの参加者も全国から来ており、その日は新潟、富山、千葉、石川と福岡からの参加でした。

僕が調査したのは4件でいずれも木造で、大規模半壊、一部損壊、半壊、一部損壊の判定でした。それぞれ被害に違いがありますが、直すことを考えると何れも難問です。経済的な負担は、一般的な視点でみると見かけ以上に掛かると考えられます。やはり、被害を受けても損傷を受けにくく、復旧費用が少なくて済むことは大切なことと思います。調査した建物や周辺の様子から感じることは、やはり地盤の善し悪しが被害に大きく関係しているように思いました。地盤の良くないところは、他の地震地の視察でも被害が大きいところが多く、今回も同じように感じました。地震は避けることができないので、今後も被害を抑えるように設計に取り組みたいと思ってます。

出入り3日でしたが、有意義な時間でありました。

 

 熊本地震でお亡くなりになった方のご冥福をお祈り申し上げるとともに、被災された皆様の一日も早い復興をお祈り申し上げます。熊本頑張れ!みんな頑張れ!

 

 

 

 

 

 

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