建築設計事務所とは
物をつくる際には、何をどのようにつくるかを考えて、材料を揃えて、作り始めませんか?
無計画に作り始めると、うまく仕上がらないし、時には失敗してつくり直すはめになりますよね。そうならない為に、何をどのようにつくるかをじっくりと考えることが必要です。また、一人でつくれない大きなものをつくる際には、その内容を伝えなくてはなりません。その考える事と、考えた事を伝える事が設計という行為です。建築物は多くの人と技術によって、つくられます。また費用も莫大です。失敗して作り直しなど、あり得ないものの一つなのです。
建物を建てる際には、設計をして施工をするという行為が必要になる訳です。建設会社が自社の設計施工という建物も多くありますが、その建設会社に設計部があろうとなかろうと、誰かが設計という行為している訳です。都市に建つほとんど全ての建物に、設計の行為が伴っているのです。
建物をつくる際に、予め、用途や目的を前提に建物の位置や向きを考えた上で形や大きさ決め、必要な材料や大きさ、色などを決めることが設計の主たる行為です。その過程で、デザインや構造・設備の検討、法令との適合、耐久性や維持管理の検討、費用の調整などを含む多くのことを検討し決定して、図面として整理していくのです。
建物をつくる過程で、工事が適切に進められているかを管理し監督する行為を現場監理といいます。この行為は施工会社の現場監督も行っていますが、建築設計事務所は設計の内容に合った材料や寸法が使われているか、また、作り方がされているかを管理し監督しています。
その設計と監理を専業としているのが、建築設計事務所です。
建築設計事務所の業務
建築設計では、用途や目的に応じて、性能を考慮し、多くのことを決めなければなりません。そこには専門性が必要になります。そこで専門性に応じて、下に示したように、作業が分けられています。
意匠設計業務
プランやデザインを考え、使い勝手や色なども決めていく作業です。配置や規模も決めることなる場合も少なくありません。意匠とは、デザインという意味ですが、デザインばかりでなく、柱や梁の位置や見せ方など構造的な基本的な要素や使い勝手に関わる機能的もしくは設備的なこと、断熱性や耐久性などの性能的なこと、施工の方法、コストの管理などそれぞれの専門家と調整をはかりながら、建物の骨格から細部に渡るまで全ての事に携わりながら、多くのことを決めていきます。法令チェックや建築確認などの申請業務も行います。
構造設計業務
建物の規模に応じた工法、柱、梁、床、壁、屋根などの具体的寸法や材料を検討し決めていきます。また、地盤の状況を把握し、基礎などの形や大きさを検討し決めていきます。地盤改良や杭などの検討、選定も行います。必要に応じて構造計算も行います。
設備設計業務
設備設計は通常2つに別れています。電気設備を設計する電気設備設計と給排水衛生設備と空調換気設備を設計する機械設備設計です。相互に連携しながら、検討し決めていきます。必要に応じて、設備費と光熱費の検討や省エネ計算なども行います。
積算業務
建物を建てる場合、幾らで建てられるがとても重要な要素です。工事をする前に費用がどの程度掛かるかを予測し、把握するのがこの業務です。材料の数量に価格を掛けて、人件費や経費を加えて全体工事費を弾き出します。いわゆる、見積に近い作業で建設会社に出す前に行われます。民間では行うケースは多くはないかもしれませんが、公共工事では欠かせない業務になります。
現場監理業務
建設会社の現場監理とは別に、設計事務所が設計の通りの材料が使われているか、設計の通りの施工方法が行われているかを工事を監督し管理します。また、工事の進み具合なども確認し、予定通りに工事が終えられるかをチェックもします。建設会社と打合せを行い、助言や調整作業も行います。
全体統括
一つの建物を多くの専門家が携わり進めることが多い中、全体の方向性を決めたり、見失わない為にも全体を見渡し統括していく必要があります。それぞれ業務に具体的な要望や指示も行います。この業務を行う立場を全体統括設計者と呼ぶこともあります。意匠設計者が兼ねることも少なくありません。建築家と呼ばれる人たちの多くは、この全体統括設計者です。 |
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当事務所は必要な専門性に応じて、構造設計事務所、設備設計事務所と連携をとり、設計作業を進めて参ります。もちろん全体統括、意匠設計、コスト管理は当方にて行います。
構造においては、木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造など、御要望や規模などに応じてご提案しております。
各種補助金申請、住宅性能評価、フラット35等も適宜対応致します。
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